居宅と施設のケアマネジャーは同じ役割ですか?

業務上はほぼ同じ役割を担っていますが、実は名前が異なります。

  • 居宅介護支援事業者:介護支援専門員(ケアマネジャー)
  • 介護保険施設事業者:計画担当介護支援専門員(ケアマネジャー)

ここで立場の違いについて、知っていると見方が変わる豆知識を書いてみます、

居宅介護支援事業者:介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護サービスを提供する事業者とは別法人のケースが多いです、また同法人でも組織上では 異なりますので必然的に 「選ぶ側」⇔「選ばれる側」  の関係際が成り立ちます。
選ぶのはもちろん利用者様ですが、提案をしたり調整を行うのはケアマネジャーですので サービス事業者への発言力には効力があると考えられます。(世の中の仕組みと同じです)

介護保険施設事業者:計画担当介護支援専門員(ケアマネジャー)

施設ではどうでしょうか、サービスを提供する事業者は全て同じ事業所の「同僚」です。
いくらケアマネの業務が調整役とは言っても会社社会の中での「同僚」であることに 変わりはありません。 ここでピンときた方もおられるかもしれません。
若いケアマネや新人ケアマネ、まして転職してきたケアマネがいくら腕の良いケアマネ でも年配、先輩介護現場の職員へどこまで意見が言えるでしょうか? 組織や会社の 後ろ盾があっても最後は「人 対 人」の関係性に十分なりえます。

施設ケアマネジャーの悩みで聞くのは

  • 介護・看護職が「人手がない、忙しい」とプランを実行してくれない
  • 対応の難しい方へのプランを作成したが、「出来るわけがない、お前がやって見ろ」と言われた
  • いじめられ退職を考える

ケアマネジャーも人間です、利用者の方に最良のプランを作成しても最後は介護職の反対を避けきれず職員のためのプランになってしまう事も考えられます。

介護はさまざまな専門職の「協労」ですが、残念ながら自分たちの専門性が足りないことを棚に上げこういった事例は意外と耳にします。

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