名古屋市「ケアホームひまわり」 93歳女性ほか 高齢者虐待事件について

高齢者虐待 ケアハウスひまわり

 

 

名古屋市名東区にある「ケアホームひまわり」介護施設(老人福祉法の届出義務を怠っている無届施設)の男性介護ヘルパー3名について、2月21日午後7時55分ごろ93歳の女性入居者の鼻に指を入れる、口に指を差し込み鼻を指で塞ぐなどしたとして、上記介護ヘルパー3人を暴行容疑で逮捕したとの発表がありました。

事件が発覚したのは、逮捕された介護ヘルパーの一人が別件の女性のつきまとい行為で事情聴取を受けた際に、スマートフォンに虐待の動画が残っていたことが発覚した原因とのことです。

女性は認知症のため虐待について「覚えていない」とのことだが、動画が動かぬ証拠となりました。その他にも男性入居者の下半身が写った画像も残っていたそうです。 特に酷いのは女性が虐待を受け「やめて」と叫んだ様子や、犯人が笑っている様子が残されており悪意に満ち溢れているといっても良いのではないでしょうか。

近く名古屋市が立ち入り調査をする方針が示されています。

新潟県の骨折虐待東京都北区の大規模身体拘束虐待と今年に入ってから介護従事者による虐待ニュースが後を絶ちません。 また年々介護従事者による虐待通報、認知件数も増加傾向で後を絶たない状況です。 こういった事件が出ると必ず「介護職」をひとくくりにされるのが大変不愉快でもあります、真剣に高齢者に向き合い日々努力し頑張っている介護現場の方々の方が圧倒的に多いのですから。

特に今回の様に無届施設であれば、介護職の知識や専門性、資格など一切問われないので恐らく無資格や未経験の可能性も考えられます。 またこういった事件の要因に低賃金や重労働を報道される事もありますが、どんな仕事でもそれらを理由に違法行為を働いて良いなど通用しないはずです。 介護職も同様に職業人として虐待を行うのは問題外で同情の余地などありません。 これから良い意味で介護職の地位が向上するためにも、職業の専門性を一般の方々がひと目で判断できる様に医療業界と同様に「厳格な資格制度」の導入が急務ではないでしょうか。今のように無資格者と有資格者の業務可能範囲が同じだったり、有資格でもいくつも資格があるのですから資格種類に応じた専門業務範囲など段階的な制度の策定運用を行っていくことで、結果的に介護職のプロ意識を育て、続けていく事でキャリアアップ出来る環境を作っていけるのではないでしょうか。

こういった事件の早期発見、予兆の把握など定期的な立ち入り調査を是非行って欲しいものです。

介護施設、介護サービス事業者向けの内部調査も行っています。

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