神奈川県川崎市幸区の老人ホームで連続転落死が発生

今回は介護付有料老人ホームでの転落事故の記事を取り上げてみたいと思います。

一部ネットで事業者名が出ておりますが、ニュースでは公表されていませんのであえて伏せておきます。関心のある方は調べて見てください。

警察が動いて事件性を調べているようですが、確かに連続して3名の方が転落されている状況からも事件性が疑われても仕方ないかと思います。介護施設で亡くなった場合、警察が介入する事は決して珍しい事ではありません、ケースbyケースですが私の経験から警察の介入があるのは、

  1. 施設で息を引き取り、施設内で医師の死亡確認がとられた場合
  2. 施設から救急搬送され病院で息を引き取った場合
  3. 施設で救急隊が息を引き取っている事を確認しているが、病院へ搬送し医師の死亡確認を取る場合

上記の3番が該当しました。 施設内で息を引き取ると事件性を調べられます、特に夜勤中など他者の目がない場合は夜勤者が事情聴取を受けます。 とは言え相当不自然な状況ではない限り、簡単な内容しか聞かれません「名前」「住所」「発見状況」程度でしょうか。 逆に「少人数で介護して大変ですね」と労をねぎらわれた事があるくらい、職員は信用されているのかな?と感じた事がある一方で、都合の良い事だけ言えば他殺や業務放棄で亡くなられても判らないのかな?と不謹慎な事が頭をよぎったこともあります。

で今回の記事に戻りますと、

2014/11/4 男性(85)が4階か ら転落
2014/12/9 女性(86)が4階か ら転落
2014/12/31  女性(96)が6階か ら転落

と短期間で3名の方がベランダから転落しています、施設の外観写真を見る限り一般的な施設の作りで、手すりも高齢者が乗り越えられない高さが確保されており、それを乗り越える椅子などもなかったとのことです。 また救急に通報された時間帯が 1:50~4:17と深夜であることから、職員は1-2名しかいなかった事が想像できます。

連続している事、時間帯が全て深夜で職員が少なく人目につかないことなど重なる点が多いです。 最初の転落で施設は安全確保を行っているはずです、場合によっては夜間帯はベランダに出れない様になっていた可能性もあります、それでもベランダからの転落。 安全対策や勤務者、行動を調べれば答えが出るまで時間は掛からなそうですが、すでに10ヶ月が経過し何か難航しているのでしょうか?

原因は判りませんが、入居者さんの人権を保護し、自由を保護し、安全を保護する。 自分で全て行う方は自己責任ですが、入居されるとそれらは事業者にも責任が発生します。 早く原因が追究され再発防止が進む事を願うばかりです。

 

最近の注目記事 → 岩手県の特別養護老人ホームで虐待!職員逮捕

 

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ